図面と目的、必要な数値だけご提供いただければ、後は丸投げで強度計算を対応しております。
SMT Support での改善事例をご紹介いたします。
安全検討を強みとして活動しており、
強度計算の依頼を多く対応しております。
基本的に、図面と強度計算を作成する目的、
最終的に必要な数値を教えていただければ、
後は丸投げで強度検討を致します。
ご依頼者様に、なるべく面倒な負担をかけないよう
心掛けてサービスを提供しております。
今回は、事例紹介をさせていただき、
現場内、強度の不安な治具や場所など、
『強度計算書』が必要という方は、
ご参考の上、気軽にお問い合わせください。
ご依頼内容(架台式クレーンの強度計算)

結論から言えば、レールの強度不足を算出!
強度補強による未然の事故防止となりました。
しっかりしている(ように見える)
今回は補強が必要となる強度検討の事例です。
図のような、鋼材を組みレール式での吊り上げ環境、
工場や、卸市場なんかでも活用されるタイプです。
3日という差し迫った納期でのご依頼でした。
計算させていただけて……良かった。
事故を未然に防ぐ。それが強度計算の価値です。
では、対応について説明いたします。
※個人情報の関係上、計算書の一部の説明での紹介になります※
強度計算 – 詳細
①支柱の強度検討
先ず、そもそも鋼材の架台そのものが、
重さに耐えられますか? 倒壊しませんか?
これについては、自重や吊り上げの負荷に耐えうる数値でした。
今回の依頼では、
厚生労働省「クレーン等安全規則」
労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)の規定に基づき、
策定された(労働省令第三十四号)という基準を参考に数値を抜き取っていきました。
第八章 玉掛け(第二百十三条-第二百二十二条)参照
関連情報:厚生労働省より「クレーン等安全規則 ( 昭和47年09月30日労働省令第34号)についてのPDF」
安全性については、
法の順守が肝要です――
丁寧な確認が必要になります。
②曲げ強度の安全性を確認

次に、柱スパンが最も長い位置の中心に
クレーン2台(吊り荷重1000kg以内)が集中した場合を想定、
その荷重によって架台に発生するモーメントを算出
曲げ強度の安全性を確認しました。
途中式にあたる断面係数は、複数の鋼材によって組まれていることを考慮し、
より安全性を高めるために、小さい数値を優先。
十分な強度が確保できていることを数値で示していきます。
これにより、もう一段階‼ 架台の安全性を証明しました。
③走行レール強度検討

しかし、レールの強度が足りていないことが分かりました。
使うほどにレールがたわめば、荷重にも偏りが起きます。
それがどのような事故に繋がるか……

ただ、根本的な架台の構築見直しではなく、補強で足りうる範囲でした。
このわずかな強度不足を計算なく判断はできません。
強度計算を経て、安全対策を事前に強化できたこと。
その結果、怪我や損失などを不慮の事故で済まさずに、
しかも!未然に防げること。
これが『安全証明』強度計算の価値と考えています。
ご依頼者様の声
ご依頼者様からは、たいへん喜んでいただけました。
3日間という短期間でしたが、高評価となりました。
強度計算は感覚ではわかっているものの、
数値で示そうとするとどうしても
分りにくいことが多いです。
そのような、不慣れな方にも
分かりやすくご説明できる
それも、私の強みです。
最後に
強度計算書は強度を数値で示すことができ、
根拠の数式が表記されているので
「本当にこの治具は安全なの?」と
言われた時の証明に役立ちます。
何か、強度の不安な部分や、
長年強度が不安な状態でも、
壊れないから問題がないと
判断して使用している吊り具、治具など
ございましたら是非ご依頼ください。
安全を証明し、気持ちよく業務をしてもらう
一つの材料になります。
ぜひ、ご検討いただき
お問い合わせください。