装置が動かない原因はフロートスイッチだった
― 確認動画を作るときに意識したポイントと現場での変化 ―

現場で起きていた課題
装置が動かない、エラーが出る。
こうしたトラブルが起きた際、現場ではまず電源や設定、センサー異常を疑うことが多くあります。
今回対応した現場でも同様に、
「原因が分からない」「一度見てほしい」という問い合わせが何度も発生していました。
実際に確認してみると、
フロートスイッチが正常に反応しておらず、その結果として機器側でエラーが発生しているケースが多く見られました。
フロートスイッチが
正常に反応しているのか、異常なのか、
そもそも確認が必要な部品なのか分からない。
この状態が、トラブル長期化の原因でした。
結論:原因・本質
結論から言うと、問題は部品そのものではありません。
「正常に反応しているかどうかを確認する方法」が共有されていなかったことが本質でした。
製作・設計側では当たり前でも、使用する側には判断基準が存在しない。
その結果、不要な確認作業や問い合わせが繰り返されていました。
よくある勘違い・見落とし
- エラーが出た=装置本体の故障
- センサーは触らなくていい部品
- 正常時の動作を知らない
フロートスイッチは壊れていなくても、
状態次第で装置側が異常と判断することがあります。
なぜ紙・口頭では足りなかったか
紙マニュアルや口頭説明では、
- 確認位置
- 動かしたときの反応
- 正常・異常の違い
といった動きの情報を正確に伝えることができません。
▼ 実際の確認動画
工夫ポイント①
最初に「確認箇所」を明確にする

「まずここを見る」という共通認識を作り、
確認作業のスタート地点をそろえました。
工夫ポイント②
正常時の反応をしっかり見せる

正常な状態を映像で共有することが、判断基準になります。
工夫ポイント③
今回は1動画1確認にテーマを絞りました。
短く、すぐ見返せることで、
トラブル時・教育用途の両方に使える動画になります。
動画を作らなかった場合のリスク

簡単に見える作業ほど、属人化しやすい。
これが現場の現実です。
実際の現場の変化
動画共有後は、
- まずフロートスイッチを確認
- 原因切り分けが早くなる
- 問い合わせが減る
「まずこの動画を見てから確認します」
この一言が、定着を実感した瞬間でした。
他の作業への応用
この考え方は、
- センサー確認
- スイッチ類の動作確認
- 初期トラブルの切り分け
判断が必要な作業ほど、動画で残す。
現場教育を安定させる有効な手段です。
まとめ
フロートスイッチは、
使用側では状態判断が難しい部品です。
確認箇所・正常時の反応・判断基準を動画で共有することで、
トラブル対応の初動は大きく変わります。
まずは一番シンプルな確認作業から。
この積み重ねが、属人化しない現場づくりにつながります。
動画マニュアルを作ることで得られること
今回の事例のように、装置が止まる原因そのものよりも、「確認方法が共有されていない」ことが、 トラブルの長期化や問い合わせ増加につながっているケースは少なくありません。
動画マニュアルにすることで、確認箇所・正常時の反応・判断基準を 誰でも同じ目線で確認できる状態を作ることができます。
- トラブル時の初動が早くなる
- 問い合わせ・属人化を減らせる
- 教育や引き継ぎがスムーズになる
「紙では伝わらない」「口頭では毎回説明が必要」 そんな作業こそ、動画マニュアル化の効果が大きくなります。